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Urban Japanの『スポットライト』シリーズは、アーティストとその環境との関係に焦点を当ててる。私たちは、所属感を深め、創作意欲を高める新鮮な洞察を届けることを目指してる

Urban Japan's "Spotlight" series focuses on the relationship between artists and their environments. We aim to offer refreshing insights that deepen our sense of belonging, and our motivation to create.

BOOJIL

Tokyo based, born in Ookinawa

東京在住、香川生まれ

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わたしは2歳の頃から絵を描くのが大好きで、学校の授業中も落書きばかりしていました。

振り返ると生まれた時から、自分の人生は決まっていたように思います。

幼少期は毎年、海が好きな両親がわたしと姉を連れ、小さな島までフェリーで移動し、大自然に囲まれた環境でキャンプをしました。満点の星空や、海の中で生きる魚たち、巨大な蛾、すべてに興味を持ちました。あの頃はゲームもi-phoneもなくてわたしの遊び場は自然の中にありました。7歳で初めていったフィジー島の海の中で見た美しい珊瑚礁と熱帯魚が生きる世界は今でも忘れられません。

私の描く絵は昔からカラフルで人物の顔の色も原色で描いています。とにかく色が好きでした。

洋裁屋を営んでいた祖父の影響もあり、わたしは高校を卒業するとファッションを学ぶ専門学校に入学します。しかしながら、ファッションの学校では、見た目の美しさを重要視するクラスメイトが多く、心の美しさを感じて人の魅力を理解する人が少なく疲弊しました。

19歳の時に学校を三週間休んでタイとカンボジアに貧乏旅行にでました。バックパッカーとして。

当時のタイとカンボジアの国境は悲惨な状況で、貧困層のこどもたち、障害をもった大人たちがボロボロの服を着て道で物乞いをしていました。その時、美しい服を着ることができるのは世界中の人ができるものではなく、先進国の一部の人間が楽しめることだと知ったのです。

わたしは当時まったく英語が話せなかったので、現地のストリートチルドレンと赤土の道に絵を描いてコミュニケーションを取りました。絵を描くことは世界共通の遊び、誰かとつながるコミュニケーションツールであることを体験したのです。それからプライベートで20カ国以上ひとりで旅をし、現地のあらゆる景色、文化に触れ、世界中のあらゆる色や、人々の優しさ、自然の美しい景色と出会うことができました。旅をすることでまた新しい刺激をもらい、新しい作品が出来上がります。

特にタイ、インドやメキシコはエネルギーに満ち溢れていて、わたしに強い刺激をくれました。色彩感覚も弾けたパワーがあります。メキシコには留学をしてスペイン語と先住民族から手仕事を学びました。

それからわたしは絵を仕事にしたいと願い、たくさん絵を描いて、フリーマーケットで作品を並べたり、カフェやギャラリーで展示をすることで少しずつ絵を見てもらえる機会をつくりました。それから少しずつ絵の仕事の依頼が増えて、イラストレーターとしての活動は20年になりました。

広告や書籍、テレビ番組、プロダクトなどあらゆる媒体で仕事をしました。UNIQLOとコラボレーションした仕事や日本のテレビでレギュラー番組をもったり、国立民族学博物館のビジュアルを担当したのはわたしのキャリアで大変光栄な仕事でした。

現在イラストレーターとしての活動より、アーティストとして活動をしています。自分にしか生み出せない色に画用紙の上で出逢い、自分の喜びを感じる作品作りに没頭しています。

自然はいつもわたしたちを包んでくれる。時に脅威を感じることもあるけれど、圧倒的に優しく、慈愛に満ちていて、無性の愛をくれる存在です。

柔らかな太陽の光、夕暮れのグラデーション、煌めく海、エネルギッシュな植物たち、どんな都市にも鮮やかな色でわたしたちを迎えてくれます。そして寄り添っている。どんな状態でも、いつも強かに。

東京に暮らしていると自分が自然の一部であることを忘れがちです。こどもの頃、わたしたちは自然と同じ目線を持っていました。花も葉も人間も大きな差はないのだと思います。わたしたちには感情があるから、幸せを感じる一方で悩んだり苦しんだりする。だからこそわたしたちには自然と一体になる時間が必要なんだと思います。

世界は混乱しているように見えるけれど、自然はただ今を生きている。気づかないくらい小さな息をして。わたしは絵を描く上で、旅をするのも自然と触れ合うこともすべては幼かった頃の自分に再会したいからなのかもしれません。

絵を描くことが昔から何よりも好きでした。祖父はいつもわたしの絵を見て肯定的な言葉をくれました。誰にも指示されず、心から、手から生まれる美しい色を眺めてうっとりとした時間を過ごしたい。

近年は水彩絵の具とアクリル絵の具を使って作品を描いています。たっぷりと水を含んだ画用紙の上に絵の具を垂らすと偶然できる色があります。わたしが意図していないその美しい混ざり方は、まるで旅をしているかのような感覚になる。旅で知らなかった景色や人、文化に出会う。わたしの人生はあらゆる色から出来ている。

わたしにも色があるように、この世界に生きるひと、全員に違う色がある。わたしには人が放つ湯気のような色が見えます。不思議な力だと自分でも思います。

わたしはあらゆる色が好きです。嫌いな色はありません。どんな色も美しいから。それは人間も、自然も同じこと。これから美しい色を生み出して、作品を通して誰かの心を温められたら幸せに思います。

 
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Damon:

あなたの街にはどんな特別な魅力がありますか?逆に、この街にいて不便に感じることや、やりづらいと感じることはありますか?

What is unique or special about your city? What are some things about your city that hold you back?

NA-3LDK:

東京は文化と歴史が豊かで、古い神社や寺院が街の中に溶け込んでいるところが魅力的です。また、最先端のテクノロジーやファッションが集まるエリアも多く、渋谷や新宿、銀座などでは常に新しいトレンドを感じることができます。食文化に関しては非常に多種多様で世界各国の美味しい料理を楽しめるのが東京と言う街の魅力の1つかも知れません。不便に感じる事は、ラッシュアワーの電車の混雑や交通渋滞などがありかなり過酷な状況だと言えます。そして、家賃が非常に高く住む場所を選ぶ際に経済的な制約を感じます。都心部になると活気に溢れ静かな場所や落ち着いた場所が少ないと言った点も問題だと感じでます。

Tokyo is rich in culture and history, and the old shrines and temples blend into the city, which is attractive. There are also many areas where cutting-edge technology and fashion are gathered, and you can always feel new trends in Shibuya, Shinjuku, Ginza, and other areas. When it comes to food culture, it is very diverse, and you can enjoy delicious food from all over the world, which may be one of the attractions of the city of Tokyo. One inconvenience is the crowded trains and traffic jams during rush hour, which can be quite harsh. Also, rent is very high, so you feel financially restricted when choosing a place to live. I also feel that the problem is that the city center is full of energy and there are few quiet and calm places.

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Damon:

あなたの街や環境は、どのようにあなたのアートスタイルに影響を与えていますか?


How does your city and environment influence your artistic style?

NA-3LDK:

私が住んでる街だけでは無くて、日本のどんな場所でも見方を変えると魅力的な風景になります。例えば、曲を作った時にアートワークが必要になってきますが、頭の中にキャンバスをイメージして街中をみてみると、角度によってはどんな場所でも魅力的な顔を見せる時があり、輝いてみえる瞬間があります。

Not only in the city I live in, but in any place in Japan, if you change the way you look at it, it will become an attractive landscape. For example, when I write a song, I need artwork, so if I look around the city with a canvas in my mind, any place will have an attractive face depending on the angle, and there will be a moment when it looks shining.

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Damon:

あなたの作品は、どのようにして周りの都市環境に貢献したり、コメントを残したりしていると感じますか?


In what ways do you feel your art contributes to or comments on the urban landscape around you?

NA-3LDK:

私が作っている音楽の中には自然音や環境音を取り入れた作品が数多くあります。そう言ったオーガニックな音楽は都市生活のストレスを和らげ聞く人に安らぎを与えることができます。例えば、街の騒音から逃れる為の静かな音楽やリラックスできるサウンドを目指して周りの都市環境で生活する人々に貢献したいと考えてます。そして、Lofiのビートやメロディは、ゆったりとしたテンポで構成されており、時間の流れや日常の一コマを感じさせます。このことは、忙しさの中で忘れがちな「今」を大切にすることを促すメッセージやコメントとして残したりしてるのではないかと解釈できます。

Many of the music I create incorporate natural and environmental sounds. Such organic music can ease the stress of city life and give listeners a sense of peace. For example, I want to contribute to people living in urban environments by creating quiet music and relaxing sounds to escape the noise of the city. Lofi beats and melodies are composed of a slow tempo, giving a sense of the flow of time and a moment of everyday life. This can be interpreted as a message or comment that encourages us to cherish the "now," which we tend to forget in our busy lives.

Damon:

作品に表現している環境問題や社会的テーマがあれば、それについて教えてください。


Are there any environmental or societal themes you feel passionate about that come through in your art?

NA-3LDK:

私が制作しているLofi音楽は、孤独感や内面の葛藤を表現することが多く、その中でリスナーが共感したり、つながりを感じたりすることを重視しています。これにより、現代社会における孤立感や人間関係の希薄さを反映しています。また、一部のLofiトラックでは、自然音や環境音が使われ、自然との調和をテーマにしたものがあります。これにより、環境問題や持続可能性についての意識を高める意図が感じられます。そして、Lofiの穏やかなサウンドは、リスナーにリラックスや瞑想を促し、ストレスの軽減や心の平穏を求める意図があります。これは、心の健康やメンタルヘルスといった社会的なテーマに関連しています。

The Lofi music I create often expresses feelings of loneliness and inner conflict, and I place emphasis on making listeners empathize and feel connected to it. This reflects the sense of isolation and lack of human relationships in modern society. Some Lofi tracks also use natural and environmental sounds, and have a theme of harmony with nature. This gives the impression of raising awareness about environmental issues and sustainability. And the calm sounds of Lofi encourage listeners to relax and meditate, with the intention of reducing stress and seeking peace of mind. This is related to social themes such as mental health and wellness.

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Damon:

あなたの音楽を通じて、世界にどんなメッセージを伝えたいですか?また、どのような存在として記憶に残りたいですか?
What do you wish to communicate to the world through your music? Who would you like to be remembered as?

NA-3LDK:

音楽を通して伝えたいメッセージは、「心の安らぎとリラックスの重要性」です。現代社会は常に忙しく、ストレスや不安を感じることが多いですが、音楽を通じて一瞬の静けさや安心感を提供したいと思っています。私の音楽を聴くことで、他者との共感や理解を深めるきっかけになれば嬉しいです。最終的には、音楽を通じて人々が一時的な逃避や心の安らぎを見つけることができるよう、創作を続けていきたいと思っています。そして、リスナーに「心地よい空間」を提供する存在として残りたいです。音楽は感情を呼び起こし、日常の喧騒から一歩引いてリラックスしたり、創造的な瞬間を感じたりする手助けができる力を持っています。音楽を通じて、自分の一部が他者の心に届き、少しでもリスナーの日常を豊かにできたら、それが一番の理想です。

The message I want to convey through music is the importance of peace of mind and relaxation. Modern society is always busy, and we often feel stressed and anxious, but I want to provide a moment of calm and security through music. I hope that listening to my music will encourage people to empathize with and understand others. Ultimately, I want to continue creating so that people can find temporary escape and peace of mind through music. And I want to remain a presence that provides a "comfortable space" for listeners. Music has the power to evoke emotions and help you take a step back from the hustle and bustle of everyday life to relax and feel a creative moment. If I can reach the hearts of others through music and enrich the daily lives of listeners even a little, that would be the best ideal.

Damon:

​今回の『Spotlight』シリーズを読んでいただき、ありがとうございます!これからも日本中のクリエイターたちと協力していきますので、ぜひ楽しみにしていてください。パートナーシップのアイデアがあれば、お気軽にご連絡ください!。

 

Thank you for reading this edition of our "spotlight" series! Stay tuned as we work with more creators throughout Japan, and get in touch if you have partnership ideas!.

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